大学生になった時か、それとも社会人になった時か。
多くの若者がある段階で一人暮らしを経験することになると思います。
多くの人にとっては一人暮らしをするまでは、誰かに家事をしてもらっていたことが多いです。
一人暮らしでは、慣れない「家事」に右往左往する人も多いのではないでしょうか。
炊事、掃除、洗濯などなど。
うまくこなせる人もいれば苦手だなあという人もいるはずです。
要領の良い人もいれば悪い人もいますし、体力や時間に余裕のある人もいればそうでない人もいますからね。
それでも最近は家電も優秀ですから、洗濯も掃除もそこまで時間を取られることはありません。
料理もソースやタレ、刻んだ材料までお店で売っているので、そこまで大きな失敗がなくなったような気がします。
洗濯板で洗濯物を洗い、魚を三枚におろすところから始まる時代に比べれば、技術のうまい下手はそこまで大きく目立たないかもしれません。
しかし、苦手というよりは嫌いだなあ、面倒くさいなあということは多いのかもしれませんね。
気分の良い時などは手の込んだ料理を作るけれど、そうでないときはそもそも作る気が起きない…、なんてことはよくあることなのです。
(ノリノリで料理したけど、皿洗いが苦痛でたまらないとか…)
しかし家事は毎日続けてこそ意味があるというか、毎日続けざるを得ないものです。
それが難しいところ。
もちろん生活レベルさえ気にしなければ、着の身着のまま、汚れっぱなしで暮らしたって死んだりはしないわけです。
しかし実際は、部屋が汚れていると暗い気持ちになるし、ぼろぼろの服だと人ごみに出る気が起きなくなります。
逆においしいものを食べると気持ちも明るくなりますね。
そういうのが全く気にせず生活ができてしまうというときは、
他人に興味がなくなっていたり
自分のことが大切にできなくなっているのかもしれません。
ただ生きていくだけなら結構何とかなるとしても、健康的で文化的な、自分も他人も不快にならない生活というのは、意外に面倒くさい日々の家事によって支えられているのだなあ、と思います。